組織・運動

第30回党大会に向けて――日本共産党の「異論排除」と再生への条件

手続きの自己目的化がもたらす組織の空洞化―碓井敏正氏の組織論と会見発言から読み解く―はじめに組織の維持や規律の遵守という名目のもとで、現場からの切実な声や合理的な改善提案が理不尽に退けられるとき、何が失われるのか。1972年の「新日和見主義...
理念・理論

志位氏の「共産主義と自由」をソ連の経験から考える――未来社会をマルクスから導いていいのか

はじめに――未来社会は理念だけでは語れない志位和夫氏は、『資本論』を「導き」に、「生産手段の社会化」によって利潤第一主義と搾取をなくし、労働時間を短縮して自由な時間を拡大することで、「人間の自由で全面的な発展」が実現する社会主義・共産主義を...
マルクス・リバイバル読解ノート

マルクス・リバイバル⑲第21章「テクノロジーと科学」

マルクスのテクノロジー論をAIにどう適用するか執筆者:エミー・E・ウェントリング(Amy E. Wendling)アメリカの哲学研究者。社会・政治哲学、19世紀哲学などを研究し、マルクスの技術論を扱った著書「Karl Marx on Tec...
組織・運動

【連載第15回(後編)】理論形成と党内民主主義――「批判の型」の歴史と5つの組織改革

共産党研究 第Ⅵ部 理論はいかに形成されるべきか5 異論への「批判の型」は継承されていないかここでもう一つ、歴史と現在をつなげて考えておきたい。それは、異論に対する「批判の型」である。「党員としての正しさ」にすり替える論法党には「またか論」...
組織・運動

【連載第15回(前編)】理論形成と党内民主主義――現在の組織運営と「異論」の壁

共産党研究 第Ⅵ部 理論はいかに形成されるべきかはじめに理論は、いったん確立すれば完成するものではない。社会が変わり、新しい事実が現れれば、それまでの認識を検証し、必要なら修正しなければならない。問題は、その修正がどのように起こるかである。...
情報発信・社会的影響

【連載第14回】SNSは政治をどう変えたのか――政党は「社会の知」をどう受け取るのか

共産党研究 第Ⅴ部 SNS時代の政治はじめに昨今の選挙では、SNSの影響が大きな注目を集めている。政党や候補者がSNSをどのように選挙活動へ活用するのか。動画や投稿をどう拡散するのか。一方、有権者の側では、SNS上にあふれる情報をどのように...
情報発信・社会的影響

【連載第13回】なぜ、オーストリア共産党は支持を広げているのか――日本共産党との比較から考える

共産党研究 第Ⅳ部② 理念はどこで形成されるのかはじめに『しんぶん赤旗』は、近年、オーストリア共産党(KPÖ:カー・ペー・エー、独:Kommunistische Partei Österreichs)の活動と前進を繰り返し紹介している。20...
組織・運動

【連載第12回】DSAはなぜ支持を広げているのか――日本共産党との比較から考える

共産党研究 第Ⅳ部① 理念はどこで形成されるのかはじめにアメリカで、社会主義を公然と掲げるDSA※(Democratic Socialists of America)が存在感を強めている。2025年にはDSAの会員数が大きく増加し、2026...
理念・理論

【連載第11回】「マルクス・リバイバル」は何を問い直しているのか ――ムスト、ウッド、ポストンから見る現代のマルクス研究

共産党研究 第Ⅲ部⑤ 現代においてマルクスをどう読むかはじめに2025年に邦訳されたマルチェロ・ムスト編『マルクス・リバイバル――キーワードと新解釈』は、資本主義、共産主義、民主主義、政治組織、革命、労働、エコロジー、ジェンダー、国家、戦争...
理念・理論

【連載第10回】斎藤幸平は『資本論』から未来社会をどう構想したのか――新しいマルクス研究と日本共産党の未来社会論

共産党研究 第Ⅲ部④ 現代においてマルクスをどう読むかはじめにマルクスと『資本論』を、現代にどう読むのか。斎藤幸平は、新マルクス=エンゲルス全集(MEGA)の編集に参加し、新たに公刊された研究ノートなども踏まえて、従来のマルクス像を読み直し...